つまり男性は約8年の間、女性に至っては約12年も、
体に何らかの異常があり日常生活に制限が
かかりながら生活しているということになります。
厚生労働省発表 令和4年 国民生活基礎調査の概況でみると、
要支援者では「関節疾患」が19.3%で最も多く、
要介護者では「認知症」が23.6%、
「脳血管疾患」が19.0%と多くなっています。
常に介護が必要となる要介護5に陥る原因の第3位は
転倒による骨折という結果です。
この結果を踏まえると内臓疾患での支援や介護を受ける状態以上に、
関節の問題や転倒など、体の外側の機能不良が
平均年齢と健康年齢との差を生む問題であることがわかります。
ウォーキングが健康法のひとつしてよく言われます。
たしかに健康法のひとつであり、適度の歩行の振動は骨を強くさせますし、
脳への適度な刺激も認知予防につながります。
ただし、同じウォーキングでも足元が不安定の状態で
または、けがをしている状態で長い期間続けていたらどうでしょう?
健康の為と思ってやっていることが、
逆に体のあちこちに不調をきたすことが多々あります。
実際にご来店される方の中にも、
良かれと思ってウォーキングしていたら足が、腰が、膝が。
と来店される方がとても多いです。
例えば、どこの病院や整骨院に行っても良くならなかったり、
一時、腰痛が調子良くなってたのに、何度も再発したりと、
実は、腰痛や膝痛、股関節痛、肩こりや頭痛といった様々な不調は
身体の基礎「土台」となる足元に原因がある事があります。
分かりやすく言うと、どんなに立派な綺麗な家を建てたとしても、
土台となる基礎工事がしっかり出来ていなかったとしたら?
土台が崩れてしまったら家も崩れてしまいますよね。
たった「2°のズレ」が全身に影響を与える!
って知っていましたか?
足首までの高さが約10cm。
もしそこにたった2度のズレがあると…
・膝の 高さでは約1.4cm
・股関節では約3.5cm
も、体の中心からズレてしまいます。
このわずかなズレが、
毎日の生活や歩行の中で積み重なっていくと…
✔ 姿勢が崩れる
✔ 片方の足ばかりに体重がかかる
✔ 腰や膝、股関節、肩、首に負担がかかる
そんな風に、全身に
“ゆがみ”として現れてしまうのです。
そしてそれを、
1ヶ月・1年・3年・5年・10年と放置していたら…
気づいた時には、足の問題だけでなく
体のあちこちに不調を抱えているかもしれません。
足元からはじまる、カラダの未来。
今の自分の“バランス”、
見直してみませんか?
大事なのは、気がついた時に早め早めに処置をする事です。
そんなこと言っても気がつかないよ!と思うかもしれませんが、
体からは必ずSOS信号は出ているんですね。
あれ?という違和感だったり、ちょっとした痛みだったりなど
それは体から異変を教えてくれているんです。
痛いから痛み止めを飲む。それも辛かったらアリです。
でも痛み止めは一時的な対処療法なので、
痛みが無くなったから治った!ではなく、
あくまで痛みが緩和されただけなので、
根本原因から改善しないと
またぶり返してしまうんですね。
そしてまた繰り返ししていくうちに、
負のスパイラルの無限ループになってしまいます。
足指や足は歩行やランニング、
バランスを取るために最適化されてきました。
進化の過程で、手と足は異なる役割を果たすため、
足の指は器用さよりも強さと安定性に焦点を当ててきたのです。
現代社会はとても便利になっています。
靴も機能性に優れています。
しかし、便利さとは人の手間を減らしてくれるものだけど、
その「手間」こそが人間らしさとか、
成長とか、工夫の源でもあるんですよね。
たとえば、
・道具が発達して体を動かさなくなる → 体力や健康が落ちる
・AIや自動化で考えなくても済む → 思考力や創造力が衰える
・スマホが何でもしてくれる → 記憶力や集中力が落ちる
でも一方で、「便利=悪」って単純な話でもなくて、
便利さをどう使うかが大事って話もあります。
つまり、便利に頼りきると駄目になるけど、
便利を活かしてより高いことにチャレンジするなら、
それは人間を“進化”させることにもなる。
足の例でいうと、
足のケアでよく使われる「インソール」。
足のアーチを補ってくれてとても便利ですが、
それに頼りきってしまうと、
本来の足の力はどんどん衰えてしまいます。
でも、施術やセルフケアで足の機能を少しずつ取り戻していきながら、
インソールを“補助”として活用するのであれば、
それは回復や進化のサポートになります。
なので、優秀で便利な靴や道具を使いつつ、かつ
頼りきらずにより自分を高めていくことが大事だということです。
「退化も進化」って、言葉をお客様によくお伝えしています。
進化って、「より強く・より便利に・より速く」みたいに
ポジティブな方向ばかりが注目されがちですが、実は、
「引くこと」「手放すこと」「退くこと」も
進化のひとつの形なんですよね。
生物学的に見ると
生物の進化の中には、機能の喪失っていうのもよくあります。
洞窟に住む魚は目が退化して見えなくなる(必要がないから)。
飛ばなくなった鳥もいる(飛ぶより地上生活に特化したほうが有利だった)。
つまり、
「不要なものを捨てること」=環境に適応すること、
これも立派な進化なんです。
現代の靴は
クッション性が高すぎたり、足指の自由を奪ったりして、
歩くときに本来必要な足裏のアーチや
足指の筋肉をあまり使わなくなっています。
しかし、それに頼りきっていたら、
足本来の機能が失われてしまい、
「後退」という進化(退化)をしてしまいます。
・足指をしっかり使うことで、姿勢が良くなり、体幹も安定する。
・小指までしっかり使うことで、本来の人間の機能を取り戻すことができる。
足だけの話じゃなくて、
「 便利に支配される vs
自分の本来の力を取り戻す」
足元から自分本来の体を取り戻しましょう👣